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この記事を読むメリット
✅ 離職率が高い園に共通する特徴がわかる!
→「もしかして、今の園って…?」と感じた方は要チェック
✅ 実体験に基づいた”ブラック園”のリアルが見える!
→夫婦それぞれの視点から、ブラック園の実態を詳しく解説
✅ 転職で失敗しないチェックポイントが身につく!
→保育士として長く安心して働くための具体策を伝授
保育士として充実したキャリアを築くために、「避けるべき園」を知ることが成功への第一歩です。
この記事を書いた人
🙋♂️ 夫(現役男性保育士)

🙋♀️ 妻(元保育士・現在は子育て中)

ほいくぺあ夫婦からのメッセージ
私たちは男性・女性それぞれの視点から、様々な園で働いた経験があります。ブラック園で辛い思いをした過去があるからこそ、同じ悩みを持つ保育士さんの力になりたいと思っています。
ブラック保育園とは?特徴をざっくり解説
「働き始めてみたら想像と違った…」「毎日がつらくて、もう限界…」
そんな保育士さんの声をたくさん聞いてきました。その背景にあるのが、“ブラック保育園” の存在です。
🤦♂️ 夫の体験談
私は6回の転職で3回もブラック園に入ってしまいました。その原因は「転職サイトを使わず、一人で判断していた」ことでした。
🤦♀️ 妻の体験談
私も私立保育園でブラック体験をしました。新人指導が放置状態、有給が取れない、妊娠・出産への理解がない職場…特に女性保育士にとって、子育てへの理解がない園は本当に辛いものです。
そもそもブラック保育園の定義って?
ブラック保育園に明確な法律上の定義はありませんが、一般的には以下のような特徴を持つ園を指します。
🚫 ブラック園の特徴
- 労働環境が過酷(長時間労働、持ち帰り仕事、サービス残業など)
- 待遇が不透明(昇給なし・手当が曖昧・賞与なし)
- 人間関係に問題(パワハラ、派閥、孤立)
- 職員の入れ替わりが激しい(常に求人を出している)
- 子育て中の職員への配慮不足(時短勤務制度なし、育休取得への嫌味など)

私立園では「有給取得なんてありえない」「妊娠したら迷惑」という空気がありました。
一方、公立園では病気休暇、育休・産休など制度がしっかり整備されていて、働きやすさの違いを実感しました。
🚨 離職率が高い園に共通する7つの特徴
離職率が高い保育園は、ブラックな環境の可能性が高いです。私たち夫婦が実際に経験した園の共通点をご紹介します。
1. 求人が”いつも出ている”
「即日採用OK」「未経験歓迎」 などのワードが目立つ園は要注意。人手不足が慢性化し、常に誰かが辞めている状況かもしれません。
2. 年齢バランスの偏りがある園
20代ばかり → ベテランが定着しない可能性
40代以上ばかり → 新人が馴染みにくい環境の可能性
理想的な園は若手からベテランまでバランス良く在籍しています。
3. 面接で「働き方」を聞きづらい雰囲気
待遇や働き方について質問すると「え、それ聞くの?」という空気を感じたら危険信号。

「残業代は出ますか?」と聞いただけで、面接官の表情が変わった園がありました。結果的にその園は大量のサービス残業がある環境でした。
4. 園長・主任がワンマンタイプ
「私のやり方が絶対」という姿勢で、現場の声を聞かない管理職がいる園は要注意。

私立園の園長先生はワンマンで、職員は常に顔色をうかがって働いていました。意見を言うと「生意気だ」と言われることも…
5. 子育て中の職員がいない・続かない
育休取得実績、時短勤務制度、子どもの急病対応など、子育て支援制度の実態をチェックしましょう。
6. 男性保育士の定着率が低い
男性保育士が孤立していたり、力仕事ばかり任されていたりする園は、職場環境に問題がある可能性があります。
7. 離職理由を隠したがる
「なぜ前の保育士さんは辞められたのですか?」という質問に対して、曖昧な答えしか返ってこない園は要注意です。

この質問は聞きたいけれど…実際は直接聞きづらくて、なかなか聞けませんよね。実際、私も面接では聞くことができませんでした。
転職エージェントを利用していれば、こういった聞きづらい質問も代わりに確認してくれます。一人では難しい情報収集も、プロの力を借りることで可能になります。
💔 体験談でわかる!ブラック保育園のリアル
🤦♂️ 夫の体験談
有給が取れない、休みが取れない
求人票には「有給あり」「週休2日」と書いてあったのに、実際は全く休めない…。
コロナ前の話ですが、熱が37.5℃あっても出勤が当たり前。「38℃以上じゃないと休めない」ような空気で、体調が悪くても無理して出勤していました。
持ち帰り・サービス残業が当たり前
5園のうち4園で残業代は出ませんでした。 「残ってるのは自分の意思でしょ?」という空気が当たり前で、家に帰ってもパソコンや色画用紙を広げて作業…プライベートの時間が削られていきました。
園長からのパワハラ
「辞めたい」と伝えた途端に態度が急変。連日の遅番、無視、陰口…毎日出勤するのが本当に苦痛でした。
🤦♀️ 妻の体験談
妊娠・出産への理解がない
ブラック園では、妊活を始める前に「子どもが欲しいので複数担任のクラスにしてください」と園長にお願いします。
そして、いざ妊娠すると…
「もう辞めるのか…」といった雰囲気になり、園長の言葉や態度が急に厳しくなります。妊婦さんに対しての配慮なんて全くありません。

そんな雰囲気の中では、結婚や妊娠をしたくないという気持ちが強くなってしまいました。女性保育士として、将来への不安を感じる環境でした。
新人指導が放置状態
「見て覚えて」 が基本方針で、質問すると「忙しいから後で」と言われるばかり。失敗すると怒られるのに、教えてもらえない矛盾した環境でした。
ママ保育士への配慮不足
子どもの急病で休むと「また?」という雰囲気。子育て中の保育士への理解が全くありませんでした。
🔍 ブラック保育園の見分け方【転職前チェックリスト】
📋 求人票のチェックポイント
✅ 「即日勤務OK」「未経験歓迎」が目立つ(人手不足の可能性)
✅ 基本給が異常に低く、手当で見せかけの高待遇
✅ 残業や休日出勤の記載が曖昧
✅ 処遇改善手当・賞与・昇給の記載がない
✅ 育休・産休取得実績の記載がない
✅ 男性保育士の在籍情報がない
👀 園見学で見るべき8つのポイント
① 職員の表情と雰囲気
- 笑顔で挨拶してくれるか?
- 職員同士の会話に余裕があるか?
- ピリピリした空気はないか?
② 園長先生の人柄と保育観
必ず確認したい質問:
- 「園長先生の保育観を教えてください」
- 「職員が働きやすいように工夫していることは?」
③ 子どもたちの様子
- のびのびと遊んでいるか?
- 保育士に怯えていないか?
- 怒鳴り声が響いていないか?
④ 子育て中の職員への配慮
- ママ保育士は在籍しているか?
- 時短勤務の方は働きやすそうか?
- 急なお迎えへの理解はありそうか?
⑤ 男性保育士の環境
- 自然に職員と会話しているか?
- 孤立していないか?
- 力仕事ばかりでないか?
⑥ 業務効率化の取り組み
- ICTシステムは導入済みか?
- 手書き業務が多すぎないか?
- 壁面装飾が華美すぎないか?
⑦ 17時以降の園の様子
多くの園では16:30〜17:00頃から時間外保育に切り替わり、基本的に全てのクラスの電気がついていることはありません。この時間帯の園の様子を観察することで、その園の労働環境が見えてきます。

残業の実態を知りたいなら、16:30頃の見学がおすすめです。
17時以降、どのくらいの保育士が退勤しているかを確認できます。
園見学の際、残業していなくてスムーズに退勤している場合にも、「この園は残業がなく、書類や行事の準備などはいつしているのですか?」など、一言確認してみても良いかもしれません。
↓
以下のような明確な答えが返ってくる園は信頼できます:
「残業をしないよう工夫しています」
「残業があるときは残業手当をしっかり支給しています」
「ICTシステムで業務効率化を図っています」
⑧ 勤務時間管理方法
- タイムカードで管理されているか?
- 出勤簿に印鑑だけではないか?

夫婦からのアドバイス
見学では「なんとなく合わなそう…」という直感も大切にしてください。第一印象で感じた違和感は、意外と的中することが多いです。
💬 面接で必ず聞くべき質問
🔑 基本的な労働条件
- 「基本給はいくらですか?ボーナスは基本給の何ヶ月分ですか?」
- 「処遇改善手当は支給されていますか?金額は?」
- 「住宅補助や家賃補助はありますか?」
- 「残業はどの程度ありますか?残業代は支給されますか?」
- 「有給休暇の取得率はどのくらいですか?」
👶 子育て支援について
- 「育休・産休の取得実績を教えてください」
- 「時短勤務制度はありますか?実際に利用している方は?」
- 「子どもの急病時の対応はどうなっていますか?」
- 「キャリアアップ研修への参加サポートはありますか?」
👨🏫 男性保育士の働きやすさ
- 「男性保育士は現在何名在籍していますか?」
- 「男性保育士が働きやすい環境づくりで工夫していることは?」
- 「更衣室などの設備は整っていますか?」

質問のコツ
「前の園で○○が大変だったので、確認させてください」と前置きすると、自然に質問できますよ。
⚠️ もしブラック園に入ってしまったら?
1. まずは信頼できる人に相談
家族、友人、元同僚など、客観的な視点を持っている人に話すことで、状況を整理できます。
2. 無理をせず「退職」も選択肢に
心や体を壊してまで働く必要はありません。 早めに見切りをつけることで、人生を立て直す選択肢が増えます。

夫の体験談
初めて働いた園で味覚障害まで出てしまい、3ヶ月で退職しました。当時は「根性がない」と自分を責めましたが、今思うと早めの判断が正解でした。
3. 退職代行・労基署の活用
- 退職代行:どうしても辞めさせてくれない場合
- 労働基準監督署:給与未払い、パワハラなど法律違反がある場合
「逃げ道がある」と知っているだけで、気持ちが軽くなります。
💪 ブラック園を避ける!転職成功のコツ
一人での転職活動の限界を知る

夫の反省
私が転職サイトを使わなかった理由は「自分で調べれば十分」と過信していたから。その結果、3回もブラック園に入職してしまいました。
転職エージェントを活用するメリット
✅ 園の内部情報を事前に把握
→ 離職率、離職理由、園長の人柄、職場の実態
✅ 聞きにくい質問を代わりに確認
→ 残業実態、有給取得率、給与詳細
✅ 子育て中の保育士への配慮を確認
→ 育休実績、時短勤務、急病対応
✅ 男性保育士の働きやすさをチェック
→ 採用実績、職場環境、設備面
✅ 給与交渉もプロが代行
→ 経験年数考慮、各種手当交渉

妻からのアドバイス
子育て中の職員への配慮について、直接面接では聞きづらいこともありますよね。転職エージェントを利用すれば、そういった「聞きにくい質問」も代わりにしてもらえます。
🌟 信頼できる園を選ぶための3つの視点
1. 職員の雰囲気
- 笑顔・連携・余裕があるか?
- 長く勤めている職員が多いか?
2. 園長・管理職の姿勢
- 現場を理解しているか?
- 職員の働きやすさを考えているか?
3. 制度の透明性
- 手当や残業のルールが明確か?
- 子育て支援制度が整っているか?
まとめ|ブラック保育園に振り回されない働き方を
ブラック園で働いていると、「転職する気力もない…」と思ってしまいがちです。でも、今の園がすべてではありません。
私たち夫婦からのメッセージ

6回の転職を経て、ようやく自分に合った園に出会えました。今は毎日笑顔で、保育士として楽しく働けています。

ブラック園での経験があったからこそ、働きやすい園の価値がわかります。特に子育て中の保育士さんには、理解のある園で働いてほしいと心から思います。
🎯 次のアクションプラン
- まずは転職エージェントの無料相談を受けてみる
- 自分一人では得られない情報を収集する
- 相談するだけでも転職への不安が軽くなる
同じ失敗をしてほしくないからこそ、一人で抱え込まず、プロのサポートを受けることをおすすめします。
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「ほいくぺあ」では、保育士夫婦の実体験を基に、保育士として充実したキャリアを築くための情報を発信しています。


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